◉will + be Ving.... 未来の時点での進行形+willの断定調を弱めた表現
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Mt. Bandai
Sくん:will+be Ving...の形について教えてください。
T先生:OK. 大きく分けて2つの意味がある。
1. 未来の特定の時点に進行中の動作を示す
「will be Ving」は、未来のある時点で「動作がちょうど進行中」であることを強調します。
例文:
At 8 p.m. tomorrow, / I will be watching the football game.
(明日の夜8時にはサッカーの試合を見ているでしょう。)
This time next week, / they will be traveling to Japan.
(来週の今頃、彼らは日本へ旅行中でしょう。)
このパターンだと、必ず、未来のピンポイントの時点を表す表現があるんだ。「午前8時ちょうど」とか、「来週の今頃」とかね。これがあるから、「ちょうど....している最中でしょう」=will+be Ving....と未来進行形にできるんだ。
類題 At 7 p.m. tomorrow, / I( ) the baseball game.
1) watch 2) will be watching 3) have watched 答え 2) will be watching
解説 明日の7時ごろ / 僕は(ちょうど)野球の試合を見てるでしょう。
1)の現在形は普段いつも観ているニュアンスで✖️。 3)はすでに観た感じで、未来の意味がないので×。
2. 予定されている行動を、相手に配慮し、変更がありうるものとして柔らかく表現したもの こちらの使い方がメイン。
「will +be Ving」は、「will」よりも柔らかいニュアンス。「断定調・確定感」を和らげ、自然に予定を伝える効果があります。
例文:
I will be meeting the manager tomorrow morning.
(明日の朝、マネージャーに会う予定です。)
We will be leaving for the airport at 6 a.m.
(私たちは朝6時に空港へ向かいます。)
Sくん:2について、もうすこし詳しく教えてください。
T先生:下を見てみよう。
will be +Ving....という「柔らかな予定」の伝え方が必要な場面
1. 上司や取引先など、関係者に対して断定的な言い方を避けたいとき。
A: Will you be having lunch with us tomorrow? 明日一緒に食事でもしない?
B “Sorry. I will be meeting with the client tomorrow.”すみません。明日は、お客様と会う予定になっていまして。
2. 相手に無理に予定(約束)を押し付けるわけではないよと伝えたいとき。
“We will be having lunch around 12:30.”
(12時半ごろに昼食をとる予定です。)
→ 決定事項ではなく、多少の柔軟性があるというニュアンス。We will have lunch around 12:30. と伝えると、「相手にとって変更の余地がない、押しつけ」感が満載の表現になってしまいます。
Sくん:will+be Ving にすると、なぜ押しつけ感がなくなるのですか?
T先生:willのあとのbe Vingの部分に秘密がある。be Vingは進行形だろ。進行形は「進行中で、まだ確定してないこと」を表す。だからwill +Vより、will+be Vingの方が、断定調・押しつけ感が減るとネイティブは感じるんだ。大人のコミュニケーションでは相手への配慮は必須だよ。
まとめ
will Vだと、「絶対....する予定だ」だと断定的すぎます。そこで、「will + be Ving」を使い、予定を伝える際に断定的な言い方を避け、相手に丁寧で柔軟な印象を与えます。willに進行形を加えることで、「まだ確定してないよ」という柔らかさを生み出す効果があります。これは、相手に配慮する必要があるビジネスやフォーマルな場面で特に重宝されます。大人のコミュニケーションでは、未来に予定されている行動を「決定事項」として押し付けるのではなく、変更や調整の可能性も残した、相手に考慮した自然な伝え方を will+be Vingでするのです。